ママが働くのを諦めない、自分を取り戻せる場所(オクシィ 高田麻衣子さんインタビュー1/3)

新しい働き方として注目を浴びる「フリーランス」や「リモートワーク」。
大手企業では在宅勤務導入の流れも最近ニュースで見聞きする機会が多くなりました。
フレキシンブルな働き方は出産、育児、介護などのライフイベントと寄り添うためにも今後必要となってきます。
仕事を諦めたくないママのためのシェアオフィス「マフィス」を提供しているオクシイ株式会社代表の高田麻衣子さんにお話を伺いしてきました。 マフィスのこだわりから、働くママの時間活用術まで語っていただきました。

マフィスの由来とは??

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櫻木:
まずはじめにマフィスという名前の由来について教えていただけますか?

高田さん:
この事業を始めようと思った時に、プロからの提案をもらったりもしましたがピンくるものがなかなか思い浮かびませんでした。
想いとしては「子どもとつながる場所」「親が使える場所」「親になったら使う場所」というものがあって「オヤフィス」というのも考えたのですが、噛んでしまうんですよね笑

櫻木:
それでどうやって決められたのですか?

高田さん:
当時立ち上げを手伝ってくれた仲間がふと「『マフィス』ってどうかな?フェミニンすぎるかしら?笑」と提案がありました。最初は「うーん」という感じだったんですが意味を聞いたら「ママのオフィス」の略ですと教えてくれました。さらに「女性専用のコワーキングスペースというものはすでにあるけれども、ママにコンセプトをフォーカスした名前って聞いたこともないし、特化したスペースもこれまでにないですよね?」というんです。私としては男性が利用しづらくなる点が気がかりだったんですが、いずれにしても男性は利用しづらいだろうし、エッジィを効かせたかったので「ありかも。いずれおばあちゃんの利用が多くなったら『グランマフィス』もつくりましょう」と

櫻木:

高田さん:
そうやって我々の会話の中に「マフィス」が浸透していったんです。
なぜ浸透したのかというと音が綺麗だからという点があると思います。
ただ、最後まで「パパにも使ってもらいたい」というこだわりがありました。
そこで、お母さんが子育てと仕事の両立をするサポート人たちがみんな使っていい場所ということで「ママアシストオフィス」という意味合いに落ち着かせました。

ママのためのオフィスのこだわり

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櫻木:
マフィスさんのオフィスお子さんが見えるようなオフィスにしているというこだわりを以前他の記事で拝見しましたが、他に意識されている点はございますか?

高田さん:
意味づけをもった空間づくりと香りを大切にしています。まず空間として1階はカフェっぽいポップな感じにして、2階のオフィススペースはダークトーンをベースにしています。なぜかというと「子どもと一緒に過ごす場所と「大人だけの世界」という明確な差をつけたかったからです。それは子どものママとの関係性を表現していまして、2階のオフィススペースはママがひとりの人間として、きちんと自分を取り戻せる場所だっていうことを大事にしたく、あえて大人っぽい空間にしています。
もうひとつ、香りについて。空間によって香りを分けています。まず入り口付近では、基本ゼラニウムみたいな、心が豊かになるような、ゴージャスな気持ちになるような香りをまず焚いています。授乳室なんかはレモングラスやハーブ系を中心にして、母乳が出やすくなるような香りを選びました。2階は仕事に集中できるような、ヒノキとか。ウッド系のもの香りを選んで、自分の気持ちの切り替えが五感をきちんと働かせながらできるように工夫しています。
ここが生活感のある中で働く在宅ワークとの圧倒的な違いだと思って空間演出を大事にしています。

2階のオフィススペースは完全にふさがっていないので、1階の託児スペースの声が入ってくるんですよ。実はギリギリまで子どもの声が聞こえるようにしたほうがいいか悩みました。
実際蓋を開けてみたら、声が聞こえることがすごくそれがいいっていうお客様からの感想でした。

櫻木:
よその子の泣き声ってあんまり気にならないんですか?

高田さん:
お客様から教えていただいたんですが、子どもって、自分のお母さんにだけ届く、不快な音波を出しているそうです。つまり、お母さんが嫌だと感じる音域で泣くらしいんですよ。
赤ちゃんがなくときは、生命の危機を感じているときで、何か訴えたいときがあるときです。例えば、具合が悪いとか、おむつが気持ち悪いとか、お腹が空いたとか。
そのようなことを伝えるべき人に伝えるような本能が備わっているんですね。
実際私は、全然なんかこうBGMみたいな感じで全然気にならないです。ご利用者の方がまだ日が浅いうちは「うちの子すっごい泣いていましたね」っておっしゃるんですけど、私からすると気になったことがありません。
皆様、わが子が一番周りの皆さんに迷惑をかけているんじゃないかと気になさっていますが、実際は誰も他のお子さんの声は気になっていないですね。

音の話ではもう一つ。1歳を過ぎるといろんな言葉を覚えてくるのですが、言葉の増え方が家の中でお母さんとやり取りしているだけでは覚えないような言葉を発することに気づくことがあります。それは子どもの近くで働いているから気づけることかなと思っています。
そうやって子どもの成長に寄り添いながら、自分自身がブランクなく仕事を続けていることがマフィスの最大の強みです。だからあえて音は遮断しない、完全には隔離してしまわないというという点は大事なんだと運営をして改めて感じます。

櫻木:
お母さんが子育てモードから仕事モードに変われる場づくりなど男性にはない視点です。
マフィスさんのガラス張りで、ちょっとだけ目の届く範囲にいるっていうこのちょうど良い距離感っていうのがポイントですよね。
香りに気を使うという点も女性らしい視点ですね。

高田さん:
そうですね。花を飾ることや、アロマを炊くなんて家で余裕のないときには絶対やらないことです。
マフィスでは「あると嬉しいけど、自分でやるとちょっと大変なこと」をやって、ここくると心が豊かになるような空間にしていきたいと思っています。

次回は「地元に根付く工夫」についてお話しいただきます。


執筆者
櫻木 諒太
一般社団法人日本中小企業情報化支援協議会(JASISA)

中小企業支援をする公的機関勤務を得たのち、2015年10月よりJASISAのジョイン。
3つの組織に所属をし、成長意欲のある企業や地域の支援をする傍ら、時間と場所にとらわれない新しい働き方を実践中。
JASISA HP:www.biz-solution.org/

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