地域を元気にする!答えのない課題を解決するには東京から情報を発信すること?【地域ページvol.9】

こんにちは!!一般社団法人日本中小企業情報化支援機構(JASISA)の牛島と村上です。
今回は、私たちと連携して活動しているNPO法人学生ネットワークWANの支援地域、島根県の西端に位置する津和野町について紹介します。

(引用:Google MAP)

津和野町ってどんな町?

皆さん、津和野町とはどんな町かご存じですか?
津和野は「山陰の小京都」とも呼ばれ、豊かな日本の文化が絶えず残されている、由緒正しい地域です。
150年前の街並みが変わらず存在し、江戸時代の人々がどのような暮らしをしていたのか、昔を感じながら散策できる土地が魅力的です。

今回、東京在住の私たちでも、津和野の魅力を知れるスポットを探してきました!取材させて頂いた場所は、東京の文京区にあるTsuwano T-space津和野町東京事務所

↓ 文京区の小石川にたたずむT-space

今回、私たちのインタビューに快く対応して頂いたのは、広報の弘重裕子さんです。
学生時代は、ゼミの仲間と青森県の村おこしをした経験があり、その後町づくりの会社『Founding Base』に入社されました。
日本の地域を元気にしていくという答えのない課題に、日々挑戦をし続けています。

↓ 今回お話を伺った弘重裕子さん

–T-spaceとは何をされている場所ですか。

東京を拠点に津和野町の情報を発信していく場所です。元々は津和野の情報を記載したパンフレットを置き、津和野に旅行に行こうと考えている方や興味を持ってくださる方に、津和野の説明をする観光事務所のような場所でした。

しかし、ただ待っているだけでは足を止めてくださる方は多くなく、こちらから情報を発信していかなければならないと気づきました。よりT-spaceを人を引き止める場所にすべく、フリースペースとして改装し解放してからは、様々なことにチャレンジをしてきました。

津和野の特産品を多くの人に知ってもらうべくマルシェを開催したり、津和野の魅力をお伝える為に、外部でのイベントも定期的に開催しています。また、外部企業とコラボレーションし、事業を進めています。イベント情報についてはこちらから!

最近では、地酒を振る舞うイベントを開催し、地域の多くの方にお越しいただき、実際に地酒を購入してくださる方もたくさんいらっしゃいました。津和野には4つの酒蔵があり、そのうちの3社の方と一緒に、振る舞い酒をしました。

↓ 津和野の酒蔵

↓ 近隣の大学生も遊びに来ています。

また、津和野出身の著名人を特集するイベントも人気の1つです。
つい先日には、津和野にゆかりのある哲学者『西周』について理解を深めるイベントをおこない、大盛況でした。
西周(にし あまね)とは? 森鴎外と親戚で、「芸術」「技術」「知識」という訳語も生み出した偉人

他の地域の方と一緒にイベントをすることもあり、津和野町×◯◯といったコラボイベントも開催しています。

↓ T-spaceのFacebook

気になったのですが、T-Spaceのロゴが不思議な形ですね。

そうなんです。このロゴは、TsuwanoのTとTokyoのTが重なり合っていて、津和野と東京のハーフな存在でありたいという思いがこもっています。

また、「UPDATE us, UPDATE Japan」というコンセプトを元にT-spaceは活動しています。津和野町だけを盛り上げて満足するのではなく、ここを起点に首都圏の人々が日本の地域の価値に気づいてほしいと私達は考えています。

–東京で地域の情報を発信していくことに関してどう感じていますか。

津和野の特産品を東京で販売しているので、近い距離で皆さんのニーズが聞けることに価値を感じています。津和野について東京の人がどう思っているのか、生の声を津和野にフィードバックとして返すことができます。
↓ 津和野の特産品が並んでいる

しかし、これらの活動に取り組む中で、興味を持ってくださる方が増えたとしても、実際に足を運ぶかどうかは別問題ということが分かってきました。ターゲットに合わせたアプローチ方法を確立していくことの難しさを感じ、アクションに移してもらう為に日々試行錯誤を繰り返しています。

ただ、東京で津和野町の情報を発信してくことには必ず意味があると信じています。東京の人にとって地方の情報は、新しい価値観や視野の提案となり得ます。

例えば、開催しているマルシェでは近所のスーパーで見かけないような少し珍しい様な野菜も販売しています。新鮮な食材や珍しい形の野菜を東京の人々の食卓に届けることで、今まで味わったことのない、新しい食の豊かさや楽しみを提供することができます。

–最後に

「東京にT-spaceができて、津和野町がなんだか変わってきた」と地元の方に思ってもらうことが目標だとおっしゃっていた弘重さん。情報発信だけに囚われない様々な活動を通して、試行錯誤を繰り返し、T–spaceを通して津和野の可能性の拡大を目標としています。

物理的には東京から津和野は遠い町ですが、T-spaceに訪れると津和野町が身近な存在に思える、そんな素敵な空間でした。
弘重さん、貴重はお話をありがとうございました。

↓ 共に働いていらっしゃる宮内さん(左)と弘重さん(右)

津和野の情報を定期的に知りたい方は、WANが運営している津和野町(Tsuwano,Japan)のいいねをお願い致します!!

WANが支援しているほかの地域をもっと見てみたい!

地方に閉じている情報を都市部に届けるお手伝い! 

 

◆この連載をすべて読みたい!
『“宝島”と呼ばれる天草は可能性に満ち溢れている!! 地域ページ【Vol.8】』
『移住、ビジネス、インバウンドが熱い福岡市! 【地域ページvol.7】』
『ITで商店街復活?日南市についてまとめてみた【地域ページ特集 vol.6】』
『【働く】×【遊ぶ】がここにある!リモートワークのモデル地区!北海道北見市【地域ページ vol.5】』


◆こちらの記事も合わせて読みたい!
『大津山氏が語る! 民泊180日規制に対応した 地域の魅力を活用して民泊ビジネスで稼ぐ方法』
『Airbnbで学ぶ シェアリング・エコノミーによって広がる無限の可能性』
『九州ドローン推進協会が誕生!ドローンが変える地方創生』

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA