福岡県福岡市における取組の主体は、アビスパ福岡。駐車場シェアリングサービス「軒先パーキング」と提携し、アビスパ福岡のゲーム開催時にスタジアムの市営臨時駐車場へ予約制導入。入庫時の混雑軽減や来場者の利便性向上に貢献した。
予約できる駐車場は、こちらから確認できる。
導入前の状況(課題)
・J2クラブチームアビスパ福岡のホームゲーム開催時、スタジアムへの入庫待ちの車両で渋滞が発生
・早い時間に行かないと、駐車場に停めることができないため、試合開始までかなり待つことになる。
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・アイドリング状態での待機のため、環境に良くない
・周辺道路の混雑を誘引し、近隣住民の住環境悪化
・特に自動車で行きたい小さな子どもがいるファミリー層などは待機時間を懸念して気軽に応援に行けなかった。
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周辺環境への悪影響
ファミリーファンの損失
課題に対する取組
・福岡市、アビスパ福岡、軒先パーキングが連携し、市営のスタジアム臨時駐車場へ予約制システムを導入
・予約制導入に合わせてスタジアム近隣の未利用スペースも開拓。スタジアム以外の駐車スペースも確保
導入後の状況(取組の効果)
・予約制のため、利用者の入庫時間が分散された。
・待ち時間がなくなった。
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入庫渋滞が緩和
アイドリング待機が無くなりエネルギーの無駄・環境への影響など抑制された。
キックオフ直前に来場できるため、子供がいるファミリー層の来場促進につながった。
利用者アンケート
Q. 予約制駐車場をご利用いただいた満足度は?
86.2%が満足・やや満足
Q. 今後も予約制駐車場を利用したいですか?
89.4%が利用したい
取組のポイント
サービスの認知度向上のための取組
• Jリーグ加盟のプロサッカークラブ「アビスパ福岡」が予約制駐車場シェアサービス「軒先パーキング」を運営する軒先株式会社と提携。アビスパ福岡ならびに軒先社WEBサイトやSNSで告知し認知拡大に寄与
• 軒先社において、レベルファイブスタジアム専用Webページを用意。アビスパ福岡サポーター以外の利用者への認知拡大に寄与
サービスの提供者(ホスト)・利用者(ゲスト)掘り起しのための取組
• 試合開始前、スタジアム電光掲示板で予約制駐車場を告知
• 来場者へ予約制駐車場の告知チラシを配布
• アビスパ福岡WEBサイトならびにSNSにてサポーター向けに広報
→ 600台の募集に対し、初回は1週間で満車。3回目の実施時は予約受付開始後3時間でほぼ満車になる、など利用者が急拡大した。
その他
• 予約だけ取って当日来ない人の対策として、スマホのGPSを利用したチェックイン機能を搭載した。
残された課題、継続取組事項
• 出庫は渋滞してしまうため、帰宅時間をずらす施策が必要
• 予約駐車場のさらなる拡大(650台⇒2,000台へ)
• 有料化に向けた取組
• 近隣未利用スペースのさらなる開拓